1日5分で子育てが楽になるPCITとは?PCITの方法やいい親子関係を築くコツを紹介
問題行動の程度によっては、「うちの子だけ違うのかも…」「私はうまくできていないのかも…」といった悩みにつながることもあるかもしれません。 PCITは、子どもの問題行動や親子関係の構築を改善するために考案された心理療法です。 科学的エビデンスに基づいた治療法であり、北米やオーストラリア、ヨーロッパを中心に普及が進んでいます。 日本でも親子関係改善プログラムとして知られつつあります。 この記事では、PCITの概要とご家庭でできるPCITについて解説します。「いい親子関係を築きたい」という方の参考になれば幸いです。 目次 もともとは、子どもの癇癪や反抗的な行動で困っているご家庭を助けるために考えられた親子で一緒に取り組むサポートのひとつです。 海外では長い間研究され、「親子の関係がよくなった」「子どもの落ち着きが戻ってきた」といった効果がいろいろな国で確認されています。 本来のPCITは、専門のコーチが親子の様子を見ながらリアルタイムでアドバイスをくれるのが特徴です。 とはいえ、家庭のなかでもPCITの考え方をむずかしく考えずに取り入れることはできます。 日常の声かけや、子どもとの過ごし方を少しずつ変えていくことで、親子で穏やかに過ごせる時間が増えていくことを目指す方法です。 また、PCITでは親がやるといい行動をまとめた「Doスキル」と、避けたほうが親子関係がスムーズになる「Don’tスキル」という、わかりやすい指針があるのも特徴です。 これらを日々のかかわりのなかで少し意識するだけでも、子どもの安心感が高まり、落ち着きやすくなることがあります。 お子さんの行動で悩んでいるご家庭では、PCITの考え方が気持ちがラクになるきっかけになることがあります。 とはいえ、「自分だけで続けられるかな…」「うちの子にどう合わせたらいいんだろう」と感じることもありますよね。 そんなときは、専門家の知見やほかのママたちが実際にどう取り入れているのかを知ることで、取り組みやすくなることがあります。 ママスクールでも、毎日の子育てで無理なく使えるように、声かけの工夫や関わり方のコツをやさしくお伝えしています。 同じ悩みや喜びに共感できる人が身近にいることは、心の支えになります。また、ママどうしだからこそ、「これならできそう!」と感じられる小さなヒントを見つけやすいですよ。 気になる方はぜひ一度ママスクールの無料セミナーをのぞいてみてくださいね。あなたとお子さんが、今よりもっと穏やかに過ごせるヒントが見つかるはずです。 子どもの癇癪や反抗などの行動に悩んでいる場合は、幼児期から小学校低学年までに取り組むといいでしょう。 対象になるのは、だいたい2歳半〜7歳くらいの子どもと、その子を育てている大人たちです。ママやパパはもちろん、祖父母や里親さんなど、子どもにかかわる方なら誰でも取り組めます。 例えば、かんしゃくが強かったり、なかなか落ち着けなかったり、気持ちの切り替えがむずかしいと感じる子がいます。また、不安が強かったり、いろいろな出来事がきっかけで気持ちがゆれやすくなることもあります。 PCITは、そうした子どもたちが安心して過ごせるように、そっと土台を整えるお手伝いになります。 そして同じくらい大切なのが、育てている大人の気持ちです。 「うまくできているのかな…」「子どもと向き合うのがしんどいな…」と思うことは、どんなご家庭でもあるものです。 子育てが初めてで不安だったり、自分自身が疲れてしまっていると、どう関わっていいのか迷ってしまうこともありますよね。 PCITは、そんな大人の気持ちにも寄り添いながら、親子がもう一度心地よくつながれるように手助けしてくれる方法です。 「ちょっと困っている」「なんとなくモヤモヤする」、そんな小さなきっかけからでも始められる、やさしいアプローチです。 PCITでの治療は、まず室内で子どもと親がプレイセラピー(直接遊戯療法)を行い、その様子を別室から見ているセラピストがリアルタイムコーチングを行います。1回60〜90分で行い、通常12〜20回ほど繰り返します。 プログラムは2段階に分かれており、子ども指向相互交流(CDI)が前半、親指向相互交流(PDI)が後半です。 前半のCDIでは親が子どもをリードし、親子関係をより良くすることが目的です。一方で、後半のPDIは効果的なしつけの仕方を学ぶことを目的としています。 CDIスキルを身につけた後に、PDIスキルの習得に移ることができます。それぞれの治療の間には、家でも親子で取り組む必要があるでしょう。 大切なのは、長い時間をがんばることではなく、1日5〜10分でも続けていくことです。短い時間でも、毎日少しずつ積み重ねていくことで、親子の関わりがやさしく整っていきます。 そのなかでも特に大切にしたいのが、1日5分のスペシャルタイムです。 これは子どもが主役になる親子だけの時間のことで、遊びを選ぶのは子ども、ママやパパは口を出しすぎずにそばで見守り、できたことをほめたり、子どもの動きをまねしたり「いまこんなことしているね」と実況したりしながら、気持ちに寄り添っていきます。 専門的には「PRIDEスキル」と呼ばれますが、じっくり見て、いいところをていねいに拾ってあげる時間とイメージするとわかりやすいと思います。 家庭でPCITを取り入れるときは、まずこのスペシャルタイムにあたるCDIから始めます。 親子1対1で過ごせる時間をつくり、できれば兄弟が入らない静かな空間で遊びます。 ほめたり、まねをしたり、実況したりしながら子どもの気持ちに寄り添い、指示や注意はできるだけ控えるのがポイントです。 終わりにする前は「あと1回したらおしまいだよね」と声をかけ、見通しを持たせてあげると安心につながります。 こうした時間を続けていくと、子どもの気持ちが安定し、親子のやり取りがスムーズになっていきます。 そのあとにチャレンジしたいのが、PDIと呼ばれるルールや約束をわかりやすく伝える練習です。 伝える言葉は短く、わかりやすく。できたらすぐにほめて、うまくいかなかったときも感情的にならず、同じルールを続けることが子どもの安心につながります。 とはいえ、実際にやってみると「これで合ってるのかな?」「毎日続けたいけど、うまくいかなくて気持ちが折れそう…」そんなふうに、迷いや不安が出てくるかもしれません。 そんなときは、ひとりで抱え込まずに、専門家の知見やほかのママたちの工夫にふれてみるのもひとつの方法です。 ママスクールでは、親としての心得や声かけの仕方など、今すぐ使えるヒントをやさしくお伝えしています。 頑張りすぎてしまうママが、ちょっと肩の力を抜いて「これならできそう」と思えるように、実例や声かけのコツ、遊びのアイデアなども紹介しています。 ママスクールで、ママの気持ちが一歩軽くなるきっかけをつくってみませんか? まずは気軽に参加できる無料セミナーで、明日の親子時間がちょっとラクになるヒントを受け取ってみてください。 ・命令 Don’tスキルは、子どもがのびのびとできる時間を作るために必要になります。家庭でPCITを行う際に、Don’tスキルが守られないと問題行動の悪化や親子関係に影響を与えることもあります。 通常の育児と切り離して、スペシャルタイムの間だけでも上記3点を心がけるといいでしょう。 慣れてくると日常生活でもDon’tスキルを避けられるようになり、親子関係の改善にもつながります。 スペシャルタイムの特にCDIに当たる段階では、子ども主体で取り組むことが大切です。そのため、親が命令することは極力避ける必要があります。 「ここに座って」「優しくしなさい」など、指示や指導に当たる言葉は子どもの主体性を奪う原因となります。 子どもにとっては「自由な時間がない」「コントロールされている」などの気持ちを抱き、自己肯定感の低下にもつながるでしょう。 子どもに注意やアドバイスをしたいときは、PCITで心がけるべきDoスキルに変換するといいでしょう。子どもの行動を真似したり、行動を説明したりして中立的な視点で伝えることが大切です。 子どもの注意を奪う、遊び方のペースを乱すなどのデメリットがあるため、PCIT中は避ける必要があります。 質問したくなる場面も、Doスキルの、繰り返しや行動を説明することに置き換えるといいでしょう。 子どもの行動や考え方を批判することもPCITではDon’tスキルにあたります。批判は、子どもの自己肯定感を下げてしまうことがあります。 「どうしてそんなことをするの?」「それじゃうまくいかないよ」といった日常的に発してしまいそうな発言も、PCIT中は飲み込むことを意識しましょう。 批判しそうになった際は、ほめ言葉に変換することが大切です。 ・ほめる 上記6つのDoスキルと3つのDon’tスキルを組み合わせることで、親子関係の好循環につながります。 どちらか片方のスキルだけを習得するのではなく、どちらも習得しDon’tスキルをDoスキルに変換するとより効果的です。 PCITのDoスキルのなかで、特に大切なのがほめることです。子どもがいい行動をした際には、肯定するためにほめるといいでしょう。 「この行動はいいことなんだ」と子どもがわかると、いい行動が自然と増えるようになります。自己肯定感が高まるだけでなく、親子関係が改善する効果も見込めます。 子どもが発した言葉をそのまま繰り返すこともDoスキルです。 単純な行為に見えても、子どもにとっては「自分の言葉をそのまま受け取ってもらえた」という成功体験につながります。 また、会話のキャッチボールが自然と増える効果も見込めるでしょう。Don’tスキルの質問にならないよう、そのままおうむ返しすることが大切です。 発言の繰り返しと同様に、子どもが「受け入れられている」と感じやすくなる効果があります。 子どもが積み木を積んだら親も積み木を同じだけ積む、子どもがお皿を並べたら親もお皿を並べる、などが真似をすることにつながります。 また、子どもの協調性が強化されるという効果も生まれるでしょう。反抗が減り、親が「子どもをコントロールしなくては」といった気持ちになることも減る可能性があります。 子どもの動きを実況中継のように説明することも効果があります。子どもは「ママとパパから注目されている」という実感を持つことができ、親も批判癖を減らすことができるでしょう。 子どもの行動をそのまま説明することが大切で、子どもの行動に対する善し悪しには触れないよう注意が必要です。 あくまでも中立の立場を取り、Don’tスキルの批判に当たらないようにしましょう。 もし親が疲れていたり、気持ちに余裕がないまま取り組むと、子どももその雰囲気を敏感に受け取ってしまいます。 完璧である必要はありませんが、できる範囲で穏やかな気持ちで向き合えると、PCITの時間がより良いものになりやすいでしょう。 声のトーンや表情を少し意識することで、子どもは親から愛されている実感を持つことができます。親と一緒にいる際の安心感が増すと、親子関係の改善や問題行動の減少につながります。 ポイントは、笑顔と声のトーンを少し明るめにし、うなづきや前のめりで聞いてあげることです。 はじめのうちは「少し大げさかかな?」と思うくらいでよく、子どももその温かい雰囲気を受け取りやすくなります。 無視のスキルを高めることもDoスキルのうちの1つです。無視のスキルとは、子どもの軽い問題行動に関しては目を瞑ることを指します。 問題行動を起こす子どものなかには「こうすればママとパパから注目を集められる」と感じていることがある場合もあります。 注目を集めるための問題行動を減らすためには、ときには無視のスキルで反応しないことも大切です。 軽い文句やぐずり、ふざける行動などは適度に無視するといい場合もあります。ただし、ケガにつながる行動や叩く・投げるなどの危険な行動はしっかり止めることが大切です。 親が無視をして反応しないと、一時的に状態が悪化することがあります。これをエクスティンクションバーストと呼びますが、必要な場合は無視を貫くことで次第に落ち着くでしょう。 ほかのDoスキルと無視のスキルを組み合わせて対応するとより効果が得やすいです。 ・直接的な命令形で伝える 子どもに注意やアドバイスを伝えたいときに、これらのルールを意識すると、PCITの効果が出やすくなります。 大切なのは、子どもにとってわかりやすく、行動に移しやすい言葉で伝えることです。 家庭内でPCITの考え方を使って親子関係の改善を試みる場合は子ども主体の時間を意識することが大切です。 できる限り親が命令や批判的な行動を取らないよう注意し、ほめることや子どもが安心できる空間を作りましょう。 また、CDIとPDIの2段階に分けて行い、子ども主体の時間を作ると同時に親がルールや指示を出す時間を設ける必要もあります。 完璧でなくても1日5分のスペシャルタイムを設けることが大切です。 実際のPCITでもコーチからのアドバイスを受けて徐々に行動を改善していくため、前日までの反省を活かしつつ時間をかけて取り組むといいでしょう。 ただ、こうしたスキルを正しく・無理なく続けていくのは、ひとりだとどうしても難しさを感じる場面が出てきます。 「これで合っているのかな?」「つい叱りすぎてしまう…」など、ママ自身が迷いや不安を抱えるのはごく自然なことです。 だからこそ、専門家のサポートを受けながら、お子さんに合った関わり方を一緒に整えていく場があると、毎日の育児がぐっとラクになります。 ママスクールでは、日常で使える声かけや関わり方、ママ自身がイライラしにくくなる工夫 「ちょっと試してみたい」「一度話を聞いてみたい」、そんな軽い気持ちで参加できる無料セミナーもご用意しています。 お子さんとの毎日をもっと穏やかにしたいママは、ぜひ一度のぞいてみませんか? その短い時間を、Doスキルの「楽しむ」を意識しながら、親子でほっとできるひとときにしてあげてくださいね。 もし取り組むことが負担に感じてしまう場合は、思いきってお休みするのもひとつの方法です。無理に続けようとすると、かえって親子どちらにもストレスがたまってしまうことがあるからです。 少しずつ慣れてきたら、日常の声かけや関わり方のなかで、DoスキルやDon’tスキルを意識する場面をゆるやかに増やしていくと、より過ごしやすさを感じられるようになります。 親子の関わりを今より心地よいものにしていくためには、特別な技術よりも、毎日のなかでほんの少し「親子で向き合う時間」をつくることが大切です。 そこで役立つのが、おうちで取り入れやすいドーマンメソッドです。 ドーマンメソッドはママが中心となって、0歳からの子どもの可能性を引き出せる方法です。 ドーマンメソッドで使われるドッツカードをはじめとしたカード遊びは、わずか1日5分で取り組めるシンプルな方法です。 短い時間でも子どもの「知りたい」という気持ちに火をつけ、遊びの延長で理解力や思考力を伸ばすきっかけになります。 ママスクールでは、このドーマンメソッドのポイントをオンライン動画とテキストでわかりやすく学べる仕組みを用意しています。 忙しくてまとまった時間が取れないママでも、スキマ時間で実践しやすい内容になっています。 「もっと具体的にどう進めればいいの?」「家庭でも取り入れられる方法を知りたい」そんな方には、ドーマンメソッドの考え方や実践ステップをより深く理解できるママスクールの無料セミナーがおすすめです。 気軽に参加して、親子時間がもっと楽しくなるヒントを手に入れてみませんか。 完璧を目指す必要はなく、日常の声かけや関わり方を少し意識するだけで、親子のやり取りがやわらかくなることがあります。 「どう関わるといいのか知りたい」「今の接し方で合っているのかな…」そんな気持ちがふとよぎることがあるなら、ママスクールの無料セミナーがおすすめです。 無料セミナーでは、ご家庭で活かせるポイントをわかりやすく解説しています。オンラインで開催しているため、自宅にいながら合間を縫って、ご参加いただけます。 ひとりで抱える悩みも、少し視点を変えるだけで見える景色が変わることがあります。ぜひ無料セミナーで、日常の子育てにすぐ活かせるヒントを見つけてみてください。
子育てをしていると、子どもの癇癪やぐずりなどに悩まされることもありますよね。1日5分で子育てが楽になるPCITとは

PCITは、本来は英語の専門用語ですが、かんたんにいうと「親子のかかわり方を見直して、子どもの行動が落ち着きやすくなるようにサポートする方法」のことを指します。PCITの適応年齢

PCITは、主に2〜7歳を対象としています。PCITの対象
PCITプログラムの概要
【ご家庭でできる】子育てが楽になるPCITの方法

PCITは、本来は専門のコーチが親子のやり取りを見ながらサポートする方法ですが、その考え方の一部はおうちの子育てにも無理なく取り入れることができます。PCITで親御さんが避けるべきDon’tスキル

PCITを行う際に、親が避けるべきDon’tスキルは以下の3点です。
・質問
・批判命令
質問

PCITにおいては質問もDon’tスキルのうちのひとつです。子どもとの遊びのなかでは、つい「どっちにするの?」「なぜそう考えたの?」などの問いかけをしたくなる場面もあるでしょう。批判
PCITで親御さんが心がけるDoスキル

PCITにはDon’tスキルだけでなく、心がけるべきDoスキルもあります。Doスキルをスムーズに使用できるようになることで、子どもの行動が安定するでしょう。
・繰り返す
・まねをする
・行動を説明する
・楽しむ
・無視のスキルを適宜使うほめる
繰り返す
まねをする

子どもの発言だけでなく、子どもの遊びや行動をそのまま真似することもDoスキルのうちの1つです。行動を説明する
楽しむ

PCITに取り組むときに大切なのは、親も子どもと接している時間を楽しむことです。無視のスキルも大切
PCITの8つのルールとは

PCITを行う際には、Don’tスキルとDoスキルをうまく使いこなすだけでなく、以下の8個のルールを守る必要があります。
・肯定的な言葉を使う
・一度に1つだけ伝える
・具体的に伝える
・発達年齢を考える
・普通の声の大きさで伝える
・理由を理解させる
・必要な場面に絞ってPCITを行うPCITでいい親子関係を築くコツ

PCITを行う際には、Don’tスキルやDoスキルなどのスキルを習得することも大切です。
などを、実例を交えてわかりやすくお伝えしています。1日5分の時間がとれないときの対処法

1日5分が難しい日があっても大丈夫です。PCITはたくさんやることよりも、どう過ごすかが大切なので、1〜2分だけでも向き合える時間があれば十分です。親子の絆を深めながら成長をサポートするドーマンメソッド
PCITでいい親子関係を築いて楽しく子育てをするなら

PCITの考え方には、子どもの行動をただ「直す」だけではなく、親子が気持ちよく過ごせる時間を増やすためのヒントがたくさんあります。