子どものコミュニケーションの発達目安は?促す方法や注意点をわかりやすく解説

子どものコミュニケーションの発達目安は?促す方法や注意点をわかりやすく解説
子どものコミュニケーションの発達には、さまざまな要因が関係しています。

親として、子どもにできるだけ話しかけたり関わったりしているものの、対応の仕方や子どもの反応に不安を感じている方もいるでしょう。

発達には目安があり、子どもの今の姿がわかれば、安心感をもって接することができるでしょう。

この記事では、コミュニケーション能力の発達の目安や方法・注意点などをわかりやすく解説します。

発達の見通しと関わり方のヒントを少しでも得られるように、最後まで読んでもらえれば幸いです。

乳幼児期のコミュニケーション発達の目安

人形を子どもに見せるママ
乳幼児期の子どもは、まだ言葉が少なく、思うような反応が返ってこないこともあります。そのため、「発達が遅れているのでは」と不安になるママもいるかもしれません。

しかし、子どものコミュニケーション能力は、年齢とともに少しずつ育っていくものです。

目に見える変化が少ない時期もありますが、その裏側では着実に育ちが進んでいます。

ここでは、乳幼児期のコミュニケーションがどのように育っていくのか、年齢ごとの一般的な目安をわかりやすくお伝えしていきます。

6ヶ月ごろまで

乳幼児が周囲に反応し始める時期が生後1〜2ヶ月ごろです。

機嫌がいいときは「あーあー」「うーうー」といった喃語が表出されます。親との接触の心地よさや空腹・眠気などの不快を、発声や泣き声で表す段階です。

生後3ヶ月ごろになると発声が安定し、のどを使った声も増えていき、6ヶ月までに唇を閉じて声を出す・音節を繰り返すことができます。

6ヶ月~1歳5ヶ月ごろ

子ども
6ヶ月を過ぎたころから喃語がより活発になり、1歳前後になると意味のある単語が少しずつ出始めます。簡単な語彙を少しずつ覚え、感情表現も豊かになります。

相手の関心を引こうとして言葉を発したり、相手の仕草や行動にジェスチャーで対応したりすると、だんだん反応が増加していきます。

1歳5ヶ月ごろは、簡単な単語を行動と結び付けること、片言で話すことが一般的にはできるようになる時期です。身の回りのものや、自分・ママ・パパの名前が理解できるようになります。

1歳半~2歳5ヶ月ごろ

1歳半〜1歳9ヶ月のころになると、語彙もやりとりも増加し、大人の簡単な言葉かけや指示が理解できるようになります。

大人の言葉を繰り返したり真似したりする反応も見られる段階です。

2歳にはさらに大人をそのまま真似するようになり、二語文を話すことができます。自我が芽生える段階でもあり、大人の指示を拒否することもあります。

感情を素直に表現したり、あいさつをしたりすることができ、絵本を自ら音読する場面もある時期です。

2歳5ヶ月までには三語文を話せるようになります。

2歳半~4歳5ヶ月ごろ

ドッツカード
2歳半を過ぎるころには、名詞の語彙がぐっと増え、会話量が増加していく段階です。

身の回りの出来事を自分なりの言葉で伝えようとし、「なんで?」「どうして?」と頻繁に質問する姿も見られるようになります。

自己主張が強くなる時期でもあり、「自分でやりたい!」「それはイヤ!」とはっきり気持ちを伝える場面も増えていきます。

それと同時に、少しずつ自分の感情を言葉で表現できるようになり、気持ちのやり取りをとおして他者との関係を築いていきます。

子ども同士の遊びや作業は、協力や順番を待つこと、思いどおりにならない経験を受け止めることなどを学ぶ大切な場面です。

ぶつかり合いながらも、社会性の土台が育っていく時期といえるでしょう。

4歳半~就学前

4歳半〜5歳半ごろには子ども同士の関わりが広がり、年が離れた子どもとも交流するなかで、さらに経験やコミュニケーション能力が発達します。

文章で出来事を順序立てて話せるようになり、自分の意思を示せるようになる段階です。

「今日は〇〇ちゃんと遊んだよ」「でも先に貸してくれなかったから悲しかったの」など、感情を含めた説明も増えていきます。

また、年下の子の世話や遊びをとおして、相手の立場を想像する力も育ち、「こう言ったらどう思うかな」と考える場面も見られるようになります。

5歳半〜就学前は社会の基準やマナーを理解して、人間関係における思いやりや我慢の必要性を学び、コミュニケーション能力を高めます。

子どもは段階的に発達していきますが、あくまで基準であり、流れとして理解することが大切です。

コミュニケーションとは

両親に手を握られる赤ちゃん
「まだ話さない」「言葉が少ない」と聞くと、不安になるママもいるかもしれません。コミュニケーション=言葉と思い込んでいると、どうしても話せるかどうかに目が向きがちです。

しかし実際には、コミュニケーションは言葉だけではありません。表情や視線、仕草、声のトーンなども大切なやり取りのひとつです。

赤ちゃんが目を合わせる・指差しをする・うれしそうに笑う、それらはすべて「伝えたい」という気持ちの表れです。

言葉になる前から、子どもはすでにたくさんの方法で私たちとつながろうとしています。

ここでは、コミュニケーションの意味とその大切さについて、日常の場面に重ねながらわかりやすく見ていきます。

コミュニケーション能力とは

コミュニケーション能力とは、集団において対話をしながら情報交換・考えの伝達を行い、相互関係を深めながら問題解決する能力といわれています。

コミュニケーション能力は聴く・話す・読む・書くといった言語活動だけでなく、表情や視線、ジェスチャーのような仕草やかたち・色などのイメージも重要です。

言語そのものと、非言語的な手段のどちらも高めていくと、感性や情緒を発達させることにもつながります。

乳幼児期のコミュニケーション発達の重要性

乳幼児期は、身近な人々との関わりのなかで言語を獲得していく時期であり、新たな情報や思考・判断能力などを得て、他者との関わり方を学んでいきます。

具体的には遊びや生活のなかで、運動能力・情緒能力・知能の発達、社会性・表現力などを培い成長します。

急激に成長して思考パターンも確立されていくため、親や身近な大人は子どもに関わる時間を増やしていくことが必要です。

日常のなかでできるコミュニケーションを育む関わり

家族
コミュニケーションは、特別なトレーニングだけで育つものではありません。毎日の何気ないやり取りの積み重ねのなかで、少しずつ育まれていきます。

とはいえ、「今行っていることがあっているのか」「もっと何かしてあげたほうがいいのでは」と迷うママもいるでしょう。

しかし、子どもへの関わりは日常生活のなかで、自然に無理なく続けられるもので十分意味があります。

目を合わせる・名前を呼ぶ・気持ちに言葉を添える、そうした小さな積み重ねが、やがて大きな力につながっていきます。

ここでは、コミュニケーションを育む関わりについて、具体的にご紹介していきます。

カードを使った親子のやりとりを楽しむ

ドッツカードを見せるお姉ちゃん
子どもとのコミュニケーション方法のひとつに、カードを使って親子のやりとりを楽しむ方法があります。

色彩が豊かで、わかりやすいイラストや文字が書かれたカードは、子どもが興味をもちやすく、会話のきっかけづくりにもなります。話をつくったり、絵合わせをしたりするなかで、想像力を育てることにもつながります。

また、言葉で表現することがまだ難しい子どもにとっては、カードが伝える手段になります。やりたいことや気持ちをカードで示すことで、伝わる経験を重ねられるのです。

ママスクールでは、こうしたカードを活用した方法を体系的に学ぶことができます。

赤い点(ドット)が描かれたドッツカードもそのひとつで、数への親しみだけでなく、思考力や好奇心を育む教材として活用できます。

ただカードを見せるのではなく、親子のやりとりのなかで楽しむことが大切です。どのように取り入れると効果的かは、無料セミナーで具体的にお伝えしています。


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読み聞かせやごっこ遊びをする

ごっこ遊びをする親子
読み聞かせやごっこ遊びをすることも、子どもとのコミュニケーションを育む関わりとして有効です。

絵本は、楽しさや語彙の増加だけでなく、物語の構成や感情表現を学ぶ教材になります。

読み聞かせるだけでなく、読んだ後に登場人物の感情を尋ねたり絵本の続きを考えたりすることで、想像力・表現力を高めます。

ごっこ遊びは大人や周囲の人物の言動などを真似て、日常生活のやりとりを再現し、言葉の使い方や意味を学べる遊びです。

小道具やキャラクターを加えることで、物事に対する関心や集中力を高める役割もあります。

家族で積極的に会話をする

コミュニケーションを育む関わりとして、家族で積極的に会話をすることも大切です。会話をするうえで、必要なポイントを以下に5つ挙げます。

・しっかり話を聴く
・率直に考えを述べる
・明るく接する
・肯定的な言葉を使う
・共感する

話をするときは、子どもの言葉をしっかり聴いて受け入れること、親の考えを率直に述べて子どもの意見を誘導することが必要です。

明るく温かい態度・具体的で前向きな言葉・共感力を示すことは、子どもが安心してコミュニケーションをとり、自分の感情や考えを表現する能力を養う効果があります。

あいさつをする

いただきますをする男の子
あいさつも重要な関わりのひとつです。あいさつはコミュニケーションの基本であり、誰とでもできる手軽なやりとりです。

幼いころから自然とあいさつができるようになれば、人との関わりが円滑になり、いい印象を与えるきっかけになります。あいさつは良好な人間関係を築くために重要な要素です。

まず家族間で自然とあいさつできる環境をつくり、幼いうちからしっかりあいさつを交わす習慣を身につけます。

短時間でもスキンシップを取る

短時間でもスキンシップを取ることも、重要なコミュニケーションを育む関わりです。抱っこやハグ・手つなぎなどのスキンシップは、大事なコミュニケーション手段のひとつです。

両親と接触する関わりは子どもにとって精神安定につながり、人物との交流を円滑にするだけでなく、感情豊かな人間に育ちます。

身近な大人との触れ合いによって安心感を得られると、子どもは落ち着いて周囲と関われるようになります。その結果、自分から行動する機会も増え、少しずつ社会性を身につけていけるでしょう。。

必要に応じて外部のサポートを取り入れる

手続きをするママ
コミュニケーションを育む関わりを続けるなかで、「これでいいのかな」と迷うこともあるでしょう。

家庭でできることには限りがあり、ひとりで抱え込んでしまうと不安が大きくなってしまうこともあります。

そんなときは、必要に応じて外部のサポートを取り入れることも大切です。

相談することは、決して特別なことでも、失敗でもありません。子どもに合った関わり方を一緒に考えるための前向きな選択です。

幼稚園や保育園の先生に相談するほか、教育推進センターや療育センターでは、子どもの様子に合わせた関わり方についてアドバイスを受けられることがあります。

また、家庭以外の視点が入ることで、子どもの成長や得意なことに気づける場合もあります。周囲の力も借りながら、子どもに合った関わり方を少しずつ見つけていきましょう

コミュニケーションが育ちにくくなる要因

ストライキをする男の子
子どものなかには、コミュニケーションの発達がゆっくりな子もいます。その姿を見て、「自分の関わり方が悪いのでは」と不安になったり、自分を責めてしまったりする方もいるでしょう。

しかし、コミュニケーションが育ちにくくなる背景は、親や大人の関わり方だけで決まるものではありません。さまざまな要因が関係しています。

まず挙げられるのが個人差です。子どもの発達には幅があり、言葉が出る時期にも違いがあります。

一般的には生後9〜15ヶ月ごろに初めての言葉が見られることが多いとされていますが、時期には幅があります。

また、聴覚に特性がある場合や、発達特性(自閉スペクトラム症など)がある場合には、言葉の発達がゆっくりになることもあります。

子どもによって得意なコミュニケーション方法や反応の仕方は異なるため、それぞれの特性に合わせて関わることが大切です。

さらに、育つ環境も影響のひとつです。近年はテレビやインターネットが身近になり、室内で過ごす時間が増えています。

メディア自体が悪いわけではありませんが、対面でのやりとりが少なくなると、コミュニケーションの経験が不足しやすくなることもあります。

大切なのは、「周りの子より遅れているか」だけに目を向けるのではなく、その子なりの成長や反応を見守ることです。

毎日の声かけや触れ合いは少しずつ積み重なっていくため、焦らず子どものペースに寄り添いながら関わっていきましょう。

子どものコミュニケーション発達に遅れが見られると、「このままで大丈夫かな」と不安になることもありますよね。

ひとりで考えていると、答えが見つからず、気持ちばかりが焦ってしまうこともあるかもしれません。

そんなときは、安心して相談できる場所を持つこともひとつの選択です。

ママスクールでは、育児の土台づくりに役立つ知識や具体的な関わり方を学べる機会をご用意しています。また、専門家に直接相談できる子育て相談会も行っています。

さらに、ママ同士で悩みを共有しながら学べるオンラインチャットでは、「自分だけじゃなかった」と感じられます。

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コミュニケーションの発達をサポートするときの注意点

POINT
子どもの発達を支えたいと願うからこそ、「今の関わり方で本当にいいのかな」と不安になることもあるでしょう。

良かれと思って取り入れた方法が、逆にプレッシャーになっていないか気になることもあるかもしれません。

大切なのは、他の子どもと比べたり、無理にできるようにさせたりするのではなく、子どものペースを尊重することです。発達には個人差があり、その子なりのリズムがあります。

ここでは、日々のやり取りの中で意識したいサポートのポイントを具体的にご紹介します。

無理強いしない

やり取りをサポートするときは、決して無理強いしないことが大切です。こちらが子どもとコミュニケーションをとろうとしても、拒絶される場合があります。

しかし、その拒絶は親御さんの否定ではなく、自己主張の表れです。子どもの言い分を受け入れ、自分で選択する機会を与えることで、自我の発達と自己肯定感を育みます。

叱責や無理強いはせず、共感と理解を示せば、子どもは安心感と信頼をもってコミュニケーションをとれるようになるでしょう。

言葉遣いに気を付ける

身近な大人の言葉遣いに気を付けることも、健やかな成長を促す大切な要素です。

子どもは親や周りの大人の話し方をよく見ており、そのまま真似る傾向があります。乱暴な言葉遣い・否定的な言葉を、そのまま自分のものとして吸収してしまうため、注意が必要です。

子どもの話をしっかり聞き、穏やかで肯定的な言葉を返すことで、子ども自身も前向きな言葉を使うようになります。

子どもが自己肯定感を高め、素直に感情や考えを表出できるよう、褒め言葉をはじめとする肯定的な言葉遣いを心がけましょう。

ほかの子どもと比較しない

兄弟
ほかの子どもと比較しないことも、大切なサポートのひとつです。コミュニケーション能力の発達には個人差があり、それぞれに違ったペースがあります。

兄弟や同年代の子どもと比べてしまうと、「できていない部分」に目が向きやすくなります。その積み重ねは、子どもの自信を揺らしてしまうこともあります。

大切なのは、個性を尊重し、その子なりの努力や小さな成長を認めることです。できたことを一緒に喜び、挑戦している姿を肯定することが、安心感につながります。

両親からの愛情や信頼は、子どもにとって大きな土台です。その安心感があるからこそ、自己肯定感が育ち、コミュニケーションへの意欲も広がっていきます。

そして、子どもを支えるためには、親自身がひとりで抱え込まないことも大切です。知識を得たり、気持ちを共有できる場所を持つことで、関わり方に余裕が生まれます。

ママスクールでは、子育ての土台づくりに役立つ学びの場を提供しています。

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コミュニケーションの発達が気になるとき

頭を抱える両親
気になる様子があっても、すぐに診断がつくとは限りません。子どもの発達には幅があり、経過を見ながら判断されることも多くあります。

それでも、「このまま見守るだけでいいのかな」「相談したほうがいいのかな」と迷うこともあるでしょう。

コミュニケーションの発達が気になる場合は、ひとりで抱え込まず、早めに相談先を探してみることも大切です。

相談することは、問題を決めつけることではなく、子どもに合った関わり方を知るための前向きな一歩です。

発達特性がある場合には、次のような特徴が見られることがあります。

・自分の話を一方的に続けてしまう
・相手の話を最後まで聴くことが難しい
・同じ音や言葉を繰り返す
・言葉が詰まりやすい

こうした特徴は、発達特性や吃音など、さまざまな背景と関係している場合があります。

ただし、これらの様子が見られるからといって、必ずしも特定の診断につながるわけではありません。

気になる場合は、市区町村の福祉課や子育て支援窓口、発達支援センターなどに相談してみましょう。必要に応じて、専門機関や医療機関を紹介してもらえることもあります。

また、親自身が発達について学ぶことも、安心につながります。知識を得ることで、子どもの姿を落ち着いて受け止められるようになることもあります。

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子どものコミュニケーション能力は、段階的に発達するものであり、個人差があります。

なかにはゆっくり成長する子どももいますが、丁寧な対応と親の理解・外部のサポートで育んでいくことはできます。

ひとりで抱え込まず、周囲の力も借りながら、お子さんのペースに合わせて見守っていきましょう。

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