赤ちゃんの発達は0歳から始まります。なかでも運動遊びは、心・体・脳の土台を育てるうえでとても重要です。

しかし、「どのような遊びがよいの？」「家のなかでもできるの？」と悩むママも少なくないでしょう。

この記事では月齢ごとにおすすめの運動遊び13選を紹介しながら、家庭で実践できるコツや注意点をわかりやすく解説します。

ママも赤ちゃんも笑顔になれる遊び時間を、今日から始めてみませんか？

0歳児の運動遊びで期待できる効果

0歳児にとっての運動遊びは、単なる体を動かす時間ではなく、心・体・脳の発達をバランスよく促す大切な学びの時間です。

寝返りやハイハイなどの動きが中心の時期ですが、その一つひとつの動作は、筋肉や関節の発達・姿勢の安定・脳の刺激につながります。

また運動によって得られる感覚刺激は、脳内の神経回路の発達に直結するため、将来的な見る・聞く・触れるといった基礎感覚の成長にも効果があるためおすすめです。

さらに、ママやパパと一緒に楽しむ運動遊びは、愛着形成や情緒を安定させるのにも最適です。触れ合いながら笑い合う経験が、子どもに安心感を与え、自己肯定感の土台を作ります。

0歳からの運動遊びは、できる・できないではなく、一緒に楽しむことが何より大切です。毎日の遊びが、赤ちゃんの未来を支える確かな一歩になります。

0歳からのママスクールでは、ドーマンメソッドをベースに0歳からできる脳・心・体をバランスよく育める実践方法を提供しています。おうちで1日5分から、お子さんの心と体を整えることが可能です。

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ねんね期（～5ヶ月頃）におすすめの室内運動遊び

生後間もない赤ちゃんは、まだ寝返りができなかったり動きが少なかったりしますが、このねんね期こそ心・体・脳の発達に大きく影響する大切な時期です。特に運動遊びを通じて、視覚・聴覚・触覚などの感覚を刺激し、筋力やバランス感覚の土台を育てられます。

ここでは、ドーマンメソッドの考え方も取り入れながら、ねんね期の赤ちゃんにおすすめの室内運動遊びを3つご紹介します。すべて、親子のふれあいを大切にしながら、室内で行えるものばかりです。

ふれあい遊びやストレッチ

ねんね期の赤ちゃんに効果的なのが、ママやパパとのふれあいを通じた運動遊びです。赤ちゃんの体に直接触れることで、スキンシップによる安心感を与えながら、筋肉や関節の柔軟性を高められます。

例えば、赤ちゃんの両足を持ってやさしく前後に動かすあんよの自転車こぎは、股関節やお腹周りの筋肉をほぐすのに適切です。また、おててパタパタは腕を広げたり閉じたりして遊ぶことで、肩や背中の筋肉に刺激を与えられます。

赤ちゃんがリラックスしているときや、ご機嫌なタイミングを見計らって行うのがポイントです。お歌や声かけを添えると、赤ちゃんの興味もより引き出せて、親子のコミュニケーションタイムとしても大切な時間になります。

おもちゃ探し

寝たままの姿勢でもできる運動遊びのひとつが、おもちゃ探しです。音の出るガラガラやカラフルなおもちゃを赤ちゃんの左右どちらかに置き、視線や首の動きを誘導してみましょう。

「こっちにあるよ」や「ピッピ鳴るね」と優しく声をかけながら、おもちゃを動かして赤ちゃんに見せたり、手を伸ばしてもらったりすることで視覚・聴覚・運動神経の連携を育てることができます。

また、赤ちゃんが手を伸ばしておもちゃに触れようとする動作は、手のひらや指の刺激にもなり脳へのよい刺激となります。これは、将来的なつかむ・握る・はなすといった手の使い方の土台にもなるのです。

おもちゃは赤ちゃんの月齢に合ったものを選び、誤飲などの危険がないよう十分に注意しましょう。やわらかくて持ちやすい素材や、音や光で興味をひくものがおすすめです。

ねんね期は、まだ動けないから何もできないと思われがちですが、実は小さな刺激や動きの積み重ねがその後の発達に大きく影響します。運動遊びを通して、赤ちゃんの心と体の土台を無理なく育てていきましょう。

ママやパパが笑顔で関わることが、赤ちゃんにとっての安心材料です。ふれあいの時間そのものが、親子の信頼関係を深める大切な絆になります。

おすわり期（6～8ヶ月頃）におすすめの室内運動遊び

おすわりができるようになる6～8ヶ月頃は、赤ちゃんの視野が一気に広がり、好奇心が爆発的に伸びる時期です。体幹が安定してくることで、寝返りやズリバイ・物をつかむ・叩くなど、運動の幅も一気に広がります。

この時期の運動遊びは、赤ちゃんの心・体・脳の発達をさらに加速させる重要なステップです。ただしがんばらせるのではなく、楽しみながら自然に体を使える遊びを意識しましょう。

ここでは、家庭で手軽にできる室内遊びを5つご紹介します。それぞれの遊びには、体や脳への刺激がしっかり含まれているので、親子で楽しみながら実践してみてください。

寝返り練習

おすわりが安定してくると、赤ちゃんの動きに余裕が出てきます。この時期におすすめなのが、寝返りや寝返り返りの練習です。赤ちゃんが自由に体を動かす体験を通じて、筋力・バランス感覚・空間認識力が養われます。

コツは、プレイマットの上などの場所で赤ちゃんの手の届きそうな場所におもちゃを置き、興味を引きながら体をひねる動きを促すことです。無理に手伝うのではなく、自分の力でできた！という感覚が得られるよう、やさしく声をかけながら見守ってあげましょう。

風船遊び

赤ちゃんの目線に合わせて、天井から吊るした風船をポンポン叩くだけのシンプルな遊びですが、視覚・手の協調・リズム感覚を育てる優れた運動遊びです。

風船は軽くて動きが読みにくいため、赤ちゃんはどこに行くかな？と予測しながら手を伸ばします。この一連の動作が、追視（目で物を追う力）や判断力のトレーニングにもつながるのです。

風船は割れにくいタイプを選び、赤ちゃんが舐めたり口に入れたりしないよう十分注意しながら見守りましょう。

真似っこダンス

ママやパパが体を使って大きく動き、赤ちゃんに真似してもらう真似っこダンスもこの時期に適切な遊びです。手を上げてバンザイ・足をトントンなど、簡単な動きをゆっくり繰り返すだけでも赤ちゃんはよく見て観察し、模倣行動を通して脳を活性化させていきます。

この遊びは、親子のコミュニケーションの質を高める効果も抜群です。表情や動きを真似するなかで、表現力や社会性の土台も自然に育っていきます。BGMをかけて楽しく行えば、音楽×身体表現の複合的な刺激が加わり、より脳の発達を促せます。

楽器を鳴らす

手に持てる楽器（タンバリン、マラカスなど）を使った音遊びも、おすわり期の赤ちゃんにとっての運動刺激になります。自分の動きで音が鳴る体験は、五感に強い印象を残し、因果関係の理解や自己表現の基礎を育みます。

この時期はまだリズムをとることは難しくても、楽器を振って音が出る喜びを感じられることが大切です。ママやパパが一緒に鳴らしてみせることで、音と動きの関係性を自然に理解できるようになります。

ハンモックやブランコ遊び

ちょっと特別な遊びとして、タオルや布を使ったハンモック遊びもおすすめです。大人二人でタオルを持ち、赤ちゃんを包んでゆらゆらと揺らすことで、前庭感覚（バランス感覚）を刺激できます。

また、室内用のベビー用ブランコやバウンサーを使えば、同様の効果を得ることができます。揺れるという動作は赤ちゃんにとって心地よく、情緒の安定や睡眠リズムの形成にも好影響です。

注意点としては大人の目の届く範囲で行うこと、急激な揺れは避けること、赤ちゃんの体をしっかりと支えることが大切です。

この時期の赤ちゃんは、できることが日ごとに増えていくため、運動遊びの効果もぐんぐん表れてきます。遊びながら筋力や感覚を育て、親子の信頼関係を深めるこの時期の運動は、赤ちゃんの人生の土台づくりに直結する大切な時間です。

どれも特別な道具がいらず、家庭で手軽にできる遊びばかりです。赤ちゃんのペースを大切にしながら、楽しい！を一緒に感じる時間をぜひ積み重ねていきましょう。

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はいはい期やつかまり立ち期におすすめの室内運動遊び

赤ちゃんがはいはいを始めたり、つかまり立ちができるようになったりする時期は、運動能力が一気に開花する成長のステージです。

全身を使った移動や、上下左右への体重移動を通じて、筋肉やバランス感覚・空間認識力が一気に発達していきます。

この時期に大切なのは、あぶないから動かないではなく、思いきり体を動かせるように工夫することです。自ら動いて探索する経験は、心と脳の発達にも密接に関わります。

以下では、はいはい期〜つかまり立ち期の赤ちゃんが家庭で楽しく実践できる運動遊びを5つご紹介します。体を使う遊びを通して、赤ちゃんの可能性をぐんぐん広げていきましょう。

山登り

座布団やクッションを重ねたふわふわの山を作り、赤ちゃんにはいはいで登ってもらう山登り遊びは、足腰の筋肉をしっかり使うことができる運動です。上り下りのなかでバランスを取る力が自然と育ち、のぼる・おりるという感覚も学ぶことができます。

赤ちゃんにとって高いところから見下ろすという体験はとても新鮮で、達成感にもつながります。転倒に備えてまわりをやわらかく整え、クッションや毛布で登山コースを作ってあげましょう。

サーキット遊び

座布団をまたぐ・トンネルをくぐる・ぬいぐるみを取って戻すなどいくつかの動きを組み合わせたサーキット遊びは、はいはい期から取り入れられる運動遊びです。体をバランスよく使うことで、多方向への動きや身体感覚の統合を促します。

特に赤ちゃんにとっては、この先に何があるの？という探求心や集中力も同時に育まれるメリットがあります。サーキットのコースは毎回少しずつ変えるなど、飽きずに取り組んでくれる工夫も取り入れましょう。

ママやパパも一緒にサポートしたり、ゴールで手を叩いて迎えてあげると、より楽しい時間になります。

手押し車

つかまり立ちが安定してきたら、手押し車を使った歩行練習がおすすめです。車型のおもちゃや、段ボール箱に重しを入れた簡易的なものでも構いません。

赤ちゃんが自分の力で前に進む感覚を味わうことができ、歩行へのステップにもつながります。

手押し車は足の踏ん張り・バランスの取り方・空間の把握など、複数の能力を同時に鍛えられるのが特徴です。

転倒しにくいようにスピードが出すぎないタイプや低重心のものを選ぶとよいでしょう。最初は短い距離から、徐々に方向転換や障害物回避などのバリエーションも加えていきましょう。

ボール入れ

洗濯カゴや箱を用意し、そこにボールを入れるだけのシンプルな遊びも、はいはい期〜つかまり立ち期の赤ちゃんに適切です。ボールをつかみ持ち上げて移動し入れるという一連の動作のなかで、手先の器用さや体幹・目と手の協応動作が発達していきます。

赤ちゃんがまだボールを遠くに投げられなくても、近くからコロコロと転がすだけで十分です。目標物（かご）を意識して行動すること自体が、目的意識や集中力を高める大切なトレーニングです。

カラフルなボールや、音が出るタイプを使えば興味を引きやすく、繰り返し楽しんでくれます。

ぬいぐるみと鬼ごっこ

ぬいぐるみを使って「まてまて～！」と追いかけっこをする簡易的な鬼ごっこ遊びは、赤ちゃんの好奇心をくすぐりながら運動量を増やせる方法です。

はいはいでママやぬいぐるみを追いかけたり、ときには捕まえて笑ったりと、感情と運動が一体化した遊びになります。

この遊びの魅力は、赤ちゃんが主体的に動きたいと思えることです。ママやパパが大げさなリアクションを取ったり、ぬいぐるみに声をあててたりして動かすと、より一層盛り上がります。

ぬいぐるみを使うことで、想像力や社会性の芽生えにもつながり、人と遊ぶ楽しさも体験できる貴重な時間となります。

赤ちゃんが自由に動けるようになるこの時期は、やってみたい！という内側からの欲求を応援してあげることが何より大切です。日々の遊びのなかで運動量を確保することで、体だけでなく、心と脳もバランスよく育っていきます。

無理にやらせるのではなく、赤ちゃんの反応や気分を見ながら、楽しい！と思える体験を少しずつ積み重ねていきましょう。遊びのなかには、一生分の成長の土台となる宝物がたくさん詰まっています。

屋外で楽しめる0歳児の運動遊び

0歳児でも、屋外での運動遊びはとても有益です。太陽の光や風、草や土の感触など自然から受ける刺激は五感をフルに使った豊かな体験となり、心・体・脳の発達をバランスよく促します。

また、ベビーカーでの散歩も立派な運動遊びの一つです。ママやパパの声と一緒に外の景色を楽しむことで、視覚・聴覚・情緒の発達にもつながります。

風船を軽く飛ばして追わせたり、木の葉や花を見せて手を伸ばさせたりと、自然とのふれあいを通じて赤ちゃんの好奇心や意欲を引き出すこともできます。

無理なく楽しめる屋外遊びを取り入れて、赤ちゃんと一緒に季節の変化を感じる時間を楽しんでみましょう。

屋外遊びにドーマンメソッドを取り入れると、自然のなかで心・体・脳をより効果的に育むことができます。

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また、心・体・脳をバランスよく育めるため、自分で考え挑戦し心豊かな人へと成長しやすいでしょう。

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0歳児と運動遊びをする際の注意点

0歳児との運動遊びは、発達を促す貴重な時間である一方で、未発達な体に大きな負荷をかけないような配慮が必要です。赤ちゃんは日々成長しているとはいえ、骨や筋肉、内臓もまだまだ未成熟です。

楽しめる環境を整えることが、運動遊びの効果を引き出すカギとなります。

ここでは、赤ちゃんとの運動遊びを行う際に押さえておきたい3つの大切なポイントをご紹介します。赤ちゃんの成長を温かく見守りながら、親子で運動の時間を楽しんでいきましょう。

安全性に十分配慮する

まず、環境づくりが大切になります。0歳児は思わぬ方向に転がったり、急に手足を動かしたりすることがあるため、遊ぶ場所は角のないやわらかいマットや布団の上がおすすめです。

また、使うおもちゃや遊具にも注意が必要です。誤飲の危険がある小さな部品がついていないか、素材は赤ちゃんの肌に優しいものかなどをチェックしましょう。

遊んでいる最中は、大人が近くで見守ることです。少し目を離したすきに転倒や誤飲などの事故が起きてしまうこともあるため、一緒に楽しみながら見守る意識が大切です。

スキンシップを大切にする

0歳児との運動遊びでは、スキンシップを通じて心の発達も育んでいくことが重要です。赤ちゃんは、ママやパパと触れ合いながら体を動かすことで、安心感や信頼感を深めていきます。

例えば、足を軽く動かすストレッチやいないいないばあを取り入れた体遊びなどは、愛情表現と運動が一体になった理想的な遊びです。

スキンシップは、赤ちゃんの情緒の安定だけでなく、自分は愛されているという感覚＝自己肯定感の土台にもつながります。運動遊びの時間を、親子のふれあいタイムとして大切にしていきましょう。

お子さんの発達に合わせる

赤ちゃんの発達には個人差が大きくあります。同じ月齢でも、寝返りが得意な子もいれば、まだ首すわりが不安定な子もいるのが自然です。

そのため、運動遊びは月齢だけではなく、お子さんの今の発達段階に合わせることが大切です。

無理に寝返りやはいはいをさせようとするのではなく、興味を持ったらサポートする・やりたがらないときは無理をしないといった、赤ちゃんの気持ちに寄り添った関わり方を心がけましょう。

また、赤ちゃんが疲れている様子を見せたらすぐに休憩を入れることも大切です。できるようになることよりも、一緒に楽しめることに焦点を当てると、より質の高い遊び時間になります。

0歳児との運動遊びは、ほんの数分でも赤ちゃんの発達に大きな影響を与える貴重な時間です。やさしく、そして愛情たっぷりに関わることで、赤ちゃんはのびのびと成長していきます。親子の絆を深めながら、毎日のふれあいを大切にしていきましょう。

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