0歳児の言葉の発達は?喃語や話しかけの効能、言葉のかけ方についても解説

0歳児の言葉の発達は?喃語や話しかけの効能、言葉のかけ方についても解説
赤ちゃんの言葉がなかなか出てこないと、「うちの子、ちょっと遅れているのかな……」と気になることはありませんか。

SNSではさまざまな知育法が紹介されていて、「喃語って意味があるの?」「声をかけるってどうやればいいの?」と迷ってしまうママも少なくないでしょう。

ですが、言葉の発達には個人差があるのが自然なことです。

この記事では0歳児の言葉の発達段階と、喃語や話しかけがもたらす効果、家庭でできる言葉かけのコツまで優しく解説します。

今日からできる、優しい関わり方を見つけていきましょう。

0歳児の言葉の発達はどうなっている?

赤ちゃん
赤ちゃんの言葉の発達には、大きな個人差があります。

ですので、「周りの子はもう喋っているのに……」と感じても、すぐに心配する必要はありません。発達は一人ひとりのペースで、段階を踏んでゆっくり進んでいきます。

ここでは、0歳児の月齢ごとの言葉の発達の流れを整理していきましょう。

0ヶ月

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ言葉を話す準備が始まっていませんが、すでに音や声に反応する力を持っています。

特にママやパパの声を聞き分ける力があり、静かな場所で声をかけると、そちらに顔を向けることがあります。

これは、聞く力を育てている大切な時期です。

優しく声をかけてあげるだけでも、赤ちゃんにとっては安心できるコミュニケーションになります。抱っこしながら短い言葉を添えると、より心地よさを感じやすくなるでしょう。

2~3ヶ月

この頃から、赤ちゃんはクーイングと呼ばれる母音を中心とした声を出し始めます。

「あー」「うー」などのやわらかな音で、まるでおしゃべりを始めているように聞こえることもあるでしょう。

このクーイングは、声帯や口まわりの筋肉を動かす練習にもなっており、後の言葉の発達にしっかりとつながっています。

赤ちゃんが声を出したら、優しく返してあげることで、やりとりの楽しさを感じやすくなります。声をあわせて歌のように返すのもよい刺激になるでしょう。

4ヶ月

笑顔の赤ちゃん
4ヶ月頃になると、赤ちゃんはさらに音を組み合わせた声を出すようになります。

例えば、「あぶー」「うくー」などの少し複雑な音が出てくるようになるでしょう。

この時期の赤ちゃんは、ママやパパの表情や声に対して敏感に反応します。返事をしてあげると、笑顔になったり、同じ音をまねしてみたりする姿も見られます。

こうしたやりとりは、言葉で思いを伝える力の土台づくりに役立つでしょう。触れ合いを交えながら声を返すと、赤ちゃんの表情もさらに豊かになります。

5~8ヶ月

5ヶ月を過ぎた頃から、喃語(なんご)と呼ばれる子音を含んだ声がよく聞かれるようになります。「ばばば」「だだだ」など、音をくり返すような声が多くなる時期です。

これらの声は、まだ意味のある言葉ではありませんが、言葉の準備運動としてとても大切なプロセスです。赤ちゃんは、周りの大人が話す様子を見ながら、声の出し方やリズムを自然にまねていきます。

この時期は、ママやパパの表情と声が、赤ちゃんにとって大きな刺激になります。優しく語りかけながら、赤ちゃんのおしゃべりを一緒に楽しんでみてください。

9~12ヶ月

食事中の赤ちゃん
9ヶ月頃になると、意味のある言葉が出始める赤ちゃんも少しずつ増えてきます。「まんま」「ぱぱ」など、身近な人や物を表す声が発語として聞かれます。

ただし、この時期にまだ言葉が出ていなくても、心配しすぎる必要はありません。発語のタイミングには大きな個人差があり、言葉として話す前にたくさんの準備が必要だからです。

この時期の赤ちゃんは、耳で言葉をよく聞き、心のなかで少しずつ意味をためています。ママやパパがたくさん話しかけることで、安心感と信頼の土台が育ち、自然な発語につながりやすくなります。

「なかなか言葉が出てこないけれど大丈夫かな」「どう声をかければよいのかわからない」そんな不安を抱えるママも少なくありません。言葉の発達には個人差があり、焦る必要はないとわかっていても、つい比べてしまうこともあるでしょう。

そんなときに参考になるのが、0歳から一生分の心・体・脳を育むドーマンメソッドです。ママスクールでは、このメソッドをベースにした育児法を、動画や相談会を通して学べる環境を用意しています。

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0歳児の喃語と言葉の違い

おもちゃで遊ぶ赤ちゃんとママ
赤ちゃんが発する声のなかには、大人が聞くと意味のある言葉のように思えるものもあります。でも、0歳の赤ちゃんが出す声の多くは、まだ本当の言葉とはいえない段階です。

5〜8ヶ月頃に出てくる「ばばば」「だだだ」などの繰り返しの音は、喃語と呼ばれています。これは、意味を伝える言葉とは違いますが、話すための準備としてとても重要なプロセスです。

喃語は発語そのものではありませんが、ことばの習得につながる大切な段階です。何度も声を出すなかで、赤ちゃんは音のリズムや言葉のやりとりの感覚を自然とまねていきます。

優しく返事をしたり、同じ音をまね返したりすることで通じた体験が積み重なり、発語への意欲も少しずつ高まっていくでしょう。

こうした違いを知っておくことで、焦ることなく赤ちゃんのペースを大切に見守れます。喃語は、成長の一歩としてあたたかく受け止めましょう。

毎日の声かけやスキンシップが、その一歩をより豊かに育んでくれるはずです。

喃語の意味や役割

赤ちゃんとママ
赤ちゃんの「ばばば」「だだだ」などの喃語を耳にすると、これに意味があるのか気になる方もいるかもしれません。

ここでは、喃語の役割を、意味の有無と発達との関係の2つの視点から解説します。

一見ただの音のようでも、そのなかには赤ちゃんなりの成長の足あとが感じられることもあります。

意味はない

喃語には、意味を伝える目的はまだありません。言葉のように聞こえることはあっても、それが何かを伝えようとして発せられているわけではないのです。

しかし、意味がないからといって重要でないわけではありません。喃語は、赤ちゃんが発語へと近づくための自然なプロセスです。音の出し方を楽しんだり、声を響かせたりすることそのものが、大切な学びにつながっています。

赤ちゃんにとっては遊びの延長でありながら、口の動かし方や息の使い方を少しずつ身につけていく練習です。

優しく反応してあげるだけで、その経験が次の発達を後押ししていきます。

言葉の発達を促す

喃語の役割は、言葉の土台をつくる練習です。赤ちゃんは声をくり返すなかで、音を出すしくみや、会話のリズムを少しずつ身につけていきます。

また、ママやパパが赤ちゃんの喃語に優しく反応することで、自分の声が届いた体験が生まれます。この体験の積み重ねが、言葉を話したいという意欲を引き出し、発語へとつながっていくでしょう。

喃語は単なる声あそびではなく、赤ちゃんの内側でことばの力を育てている証です。ぜひ、赤ちゃんの喃語に耳を傾け、笑顔で応えてあげてください。

「喃語には意味がないのかな」「どう声をかけてあげればいいんだろう」そんなふうに迷うこともあるかもしれません。けれど、赤ちゃんの声にどう応えるかが、言葉の発達を後押しする大切なポイントになります。

ママスクールでは、心・体・脳をバランスよく育むドーマンメソッドをもとに、0歳からの発達に合わせた教育方法を学ぶことができます。

また育児のなかでこれでよいのかなと感じやすい時期も、専門家の知見や同じ立場のママとの交流を通じて前向きに進められます。

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0歳児に言葉をかける効能

鏡を見るママと赤ちゃん
「まだ赤ちゃんなのに、話しかけても伝わらないのでは?」と感じることもあるかもしれません。

ですが、赤ちゃんへの語りかけには、ことばの発達や心の成長にとって大きな意味があります。

ここでは、語りかけによって得られる3つの効果をご紹介します。

言葉の学習になる

赤ちゃんは生まれたときから、まわりの音や声をよく聞いています。毎日の語りかけで、ことばの音やリズムに少しずつ親しみが生まれる時期です。

例えば、「おはよう」や「おいしいね」のような短いことばをくり返し耳にすると、意味の手がかりが少しずつ積み重なっていきます。

この聞く経験が、のちの語彙や理解を支える土台になります。音の高低や間の取り方にもふれることで、会話のリズムを感じ取りやすい状態です。話せなくても、耳は日々育っていきます。

親子の絆を深める

語りかけは、ことばの学びだけでなく、赤ちゃんの安心にもつながります。優しい声と表情に包まれる時間が続くほど、信頼の土台が育ちやすい時期です。

反応が薄いように見えても、目をあわせてゆっくり声をかけるだけで、心は落ち着きやすくなります。

気持ちをことばにして返すと、自分は受け止められているという感覚が育っていきます。毎日の小さなやりとりは、親子の絆を深めるたしかな一歩です。無理のない短いひとことから始めてみてください。

脳の発達を促す

幸せな時間
語りかけは、声の高さやリズム、表情など多様な刺激を同時に届けます。日々の声を聞き取り、まねをしてやりとりを重ねる過程は、注意や記憶の働きだけでなく音の切り分けやことばのテンポ感覚も育てていく土台づくりにつながります。

反応が薄い時期でも、安心できる声は学びの意欲を優しく支えます。だからこそ、短いことばでも、穏やかな調子で続けることが大きな力です。

目をあわせてゆっくり話しかけ、触れ合いを添えるだけでも、脳への刺激はより豊かになります。

「どう声をかければよいのかわからない」「この関わり方で合っているのかな」と迷うこともあるかもしれません。言葉の発達は日々の積み重ねだからこそ、ママにとって不安になりやすい部分です。

そんなときに役立つのが、心・体・脳をバランスよく育むドーマンメソッドです。おうちで1日5分から、ママやパパ、家族みんなで一緒になって楽しみながら取り組むことができます。

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月齢による0歳児への言葉かけの例

カードを見る親子
声かけは大切ですが、無理をせずにできるところから始めてみましょう。

赤ちゃんの歩みは一人ひとり違い、その子のペースで育っていきます。また日によってごきげんや体調が違うので、できることも同じではありません。

ここでは、月齢ごとの声かけの例を優しく整理します。

0~2ヶ月

この時期は、まず安心できる声をゆっくり届けていきましょう。抱っこのときに名前を優しく呼び、視線があったらあいさつを添えます。

例えば、「おはよう」「きもちいいね」と短く伝えてみてください。目をあわせて、間をとりながら語りかけると落ち着きやすい時期です。

お世話の前に、短い予告をそっと添えましょう。例えば、「だっこするね」「ミルクだよ」と今からすることを一言で伝えます。

同じ表現をくり返すと、赤ちゃんは見通しを持ちやすくなり、気持ちが落ち着きやすくなります。

3~6ヶ月

この時期は、声あそびが増える頃です。赤ちゃんの音にあわせて、同じ音をまねして返してみましょう。「あー」「うー」と返した後に、短い気持ちのことばを重ねてみましょう。「うれしいね」「あったかいね」と今の気持ちを言葉にすると、安心につながります。

授乳やおむつ替えでは、今していることを優しく実況すると伝わりやすいです。声を出す→待つ→こちらが返すの順にすると、会話のリズムを感じやすくなります。長い説明は要りません。短く楽しく続けるだけで十分です。

7~12ヶ月

ボール遊びをする赤ちゃん
この時期は、指差しや身ぶりが増え、伝えたい気持ちが強まる時期です。見ている物の名前を、単語でゆっくり伝えましょう。「ボール」「みず」など、短くはっきり届けるとわかりやすくなります。

行動にあわせて、「いくよ」「とるね」と一歩先を予告すると見通しが持てます。発声にあわせて、ことばを少しだけ広げてみましょう。

例えば、「まんま」に、「たべようね」を足すように、負担のない拡張ができます。

また、二択の声かけも取り入れてみてください。「りんごとバナナ、どっちにする?」のように選びやすい問いかけにすると、成功体験を重ねやすいです。

0歳児への言葉かけのポイント

パパと赤ちゃん
赤ちゃんへの言葉かけは、日常のちょっとした工夫で発達を支える力になります。難しいことを意識しなくても、目をあわせて短いひとことを添えるだけで安心感につながるでしょう。

ここでは、0歳児に伝わりやすい声のかけ方や絵本の取り入れ方を紹介します。

自然な話しかけをする

むずかしい言い回しより、今見えている様子を短く伝えると届きやすくなります。目をあわせて、ゆっくり声をかけてみてください。返事や喃語が出たら、一拍おいてから同じ音や言葉でそっと返しましょう。

動作の前に「だっこするね」「いくよ」と一言だけ予告すると、安心につながります。質問攻めにせず、同じ一言をくり返すリズムを保つのが目安です。その日の調子にあわせて量を調整し、できたねと笑顔で締めくくってみてください。

0歳向けの絵本もおすすめ

読み聞かせ
厚手でめくりやすい絵本や布の絵本は、0歳でも扱いやすい選択肢です。大きな絵、はっきりした色、くり返しのリズムは注意を向けやすくなります。数分で切り上げても大丈夫なので、短く何度も楽しむ読み方にしてみましょう。

指差しやページをめくる動きにあわせて、物の名前をそっと添えると伝わりやすいです。同じ本をくり返すと見通しが生まれ、言葉のリズムが自然にしみ込みます。正解を求めず、一緒に笑ったり驚いたりしながら、心地よい声で読むのがおすすめです。

「声をかけてはいるけれど、これで合っているのかな」「もっと効果的なやり方があるのでは」と迷うこともあるかもしれません。毎日の語りかけや絵本の時間は、赤ちゃんの発達に大きく関わるからこそ、不安になりやすい部分です。

ママスクールでは、0歳から心・体・脳をバランスよく育むドーマンメソッドをもとに、赤ちゃんの発達にあわせた子育て方法を学ぶことができます。

また、動画や子育て相談会などを通して、家庭ですぐに取り入れられる実践方法を提供してくれるため、子育てに対する不安を軽くしていくことができるでしょう。

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0歳児にたくさんの言葉かけをしよう

笑顔のママと赤ちゃん
言葉の発達は赤ちゃんによって異なり、それぞれのペースで進みます。喃語は成長のサインで、日々の声かけがその歩みを支えます。そんな揺らぎも自然なことです。

今日からは、短いひとことを生活にそっと重ねていきましょう。動作の前に一言を添え、返ってきた声は同じ音で返してみてください。数分の絵本でも十分で、くり返しが安心につながります。

毎日の小さな声かけや絵本の時間は、赤ちゃんにとって、かけがえのない宝物になります。ほんのひとことや短い時間でも、積み重ねが未来のことばを育て、親子の楽しい思い出になっていくことでしょう。

ママスクールでは、0歳から一生分の心・体・脳を育むドーマンメソッドをもとに、家庭で実践できる声かけや発達を支える関わり方を学ぶことが可能です。

動画での学習に加え、相談会やオンラインコミュニティなどママの心を豊かにしてくれるコンテンツやサポートが充実している点も魅力です。

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